1998年度第1回日本自費出版文化賞の結果および選考経過



最終選考結果(部門賞・対象)
最終選考会傍聴記(幹事・筑井)
1次選考の結果
2次選考の結果
応募数

<大賞>

著書名    学童疎開体験(がくどうそかいたいけん)
著者
・氏 名 ●岩本 晢
・年 齢 ●1934年生まれ
・職 業 ●技術翻訳業
・住 所 ●神奈川県大和市上和田446-1

<部門賞>

◇地域文化部門
著書名    秩父の祭と行事(ちちぶのまつりとぎょうじ)
著者
・氏 名 ●堀口英昭
・年 齢 ●1931年生まれ
・職 業 ●無職
・住 所 ●埼玉県秩父市中宮地町6-18

◇個人誌部門
著書名    行李と花と海(こうりとはなとうみ)
著 者
・氏 名 ●松井ソノ
・年 齢 ●1915年生まれ(故人)
・職 業 ●
・住 所 ●神奈川県相模原市桜台10-7

◇文芸部門
著書名    詩集 募集(ぼっしゅう)
著者
・氏 名 ●赤山 勇
・年 齢 ●1936年生まれ
・職 業 ●フリー
・住 所 ●香川県高松市多肥上町2326-4

◇研究評論部門
著書名    七人童子怨霊考(しちにんどうじおんりょうこう)
著者
・氏 名 ●曽根幸一
・年 齢 ●1944年生まれ
・職 業 ●地方公務員
・住 所 ●香川県三豊郡豊中町笠田笠岡640-16

◇グラフィック部門
著書名    岡山の面影(おかやまのおもかげ)
著者
・氏 名 ●多田 光
・年 齢 ●1955年生まれ
・職 業 ●会社員
・住 所 ●岡山県岡山市東畦671-30

◇特別賞-1
著書名    百姓読(ひゃくしょうよみ)
著者
・氏 名 ●三田村順次郎
・年 齢 ●1934年生まれ
・職 業 ●農業
・住 所 ●福井県鯖江市下新庄町31-34
◇特別賞-2
著書名    若山喜志子私論
著者
・氏 名 ●樋口昌訓
・年 齢 ●1933年生まれ
・職 業 ●
・住 所 ●長野県塩尻市広丘原新田353-4
◇奨励賞
著書名    ありがとうが言いたくて
著者
・氏 名 ●小林直美
・年 齢 ●1974年生まれ
・職 業 ●
・住 所 ●東茨城郡茨城町小幡367-3


戻る


最終選考会傍聴記(1998年6月2日)

選考中、私(筑井)は、審査後の記者会見用の資料作りにかかっていて、審査中の細かいニュアンスは追えないのですが、思い出す限りで、この他に審査員が印象深いとしてあげた作品を紹介します。(以下はあくまで個人的な感想で、審査委員会の正式意見ではありません)

<地域文化部門>
「秩父の祭と行事」は写真による記録というオーソドックスな作りと貴重な内容が評価された、この他で特に話題に上ったのは「近江中山芋くらべ祭」の3部作。鎌田委員、色川先生とも内容を評価」していたが、最終的にはこの著作が個人ではなく、保存会の手によってまとめられたことがマイナスになったようだ。
「ウトロ」「ヒタカミ黄金伝説」「聞き書き、マタギの残影」も話題に上ったが、最終的に個人の数十年にわたる記録という意味で、「秩父の祭と行事」になった。

<文芸部門>
主として、中山委員が意見を披露。「わが酒屋うた」、「百姓読」その他いくつかの短歌、句集も話題になったが、短歌、句集の選考の難しさも述べられた。
「百姓読」はそのユニークな発行形態も考慮されて特別賞に。

<研究評論部門>
長編大作が多く、色川、鎌田という両巨頭が選考にあたった部門。話題に上ったのは「三島由紀夫解釈」「若山喜志子私論」「小倉と原爆」「七人童子怨霊考」など。
地域部門の「ウトロ」も同様だが、政治からみのグループで発行したような書籍はわりに冷遇されたようだ。「若山喜志子私論」はなんといってもそのボリュームに圧倒されたようだが、短歌新聞社から出ていることなども配慮された。審査員の先生方はあくまで自費出版文化賞という賞の性格にふさわしい作品を選ぼうとしていたことが全体的に感じられた。「若山喜志子私論」は特別賞ということになった。
「七人童子怨霊考」は鎌田委員が激賞(?)。

<個人誌部門>
伊藤、土橋両先生は、事前に話し合いを行っていたようだが、期せずして評価が一致したのは「学童疎開体験」とのこと。色川先生も中を読んで「しっかりした内容」と評価。さらに伊藤委員が「行李と花と海」を推薦。自費出版の見本のような本で、専門家から見てもよく作られていると述べ、どちらも推したいと述べたところで、「学童疎開体験は大賞候補でどうでしょう」と色川先生。
このあたりで、全体の賞の様子が見えてきた。
土橋委員は「国の大儀の名のもとに」「私のアルバム日記」「タイ山岳民族カレン」「ありがとうが言いたくて」を印象に残ったとあげ、特に「ありがとうが言いたくて」は伊藤委員も気になるとのこと。若い人の作品ということもあり、奨励賞という部門が作られた。

<グラフィック部門>
先生方の個性が発揮されたのがこの部門。「蝶からのメッセージ」「ボタニカルアート画集」などは「確かにきれいだがただそれだけ」と中山委員。
対して「岡山の面影」は「本当に自費出版の良さをだし、貴重な資料でもある。他の地域でもやってほしい」と色川先生の推薦もあり決定。
問題は「オール見世物」。話題になった時間はこれが一番かもしれないが、内容的(表現)な問題で、委員長は「賞にはしないがどこかでコメントをつけておく」ことで決着。

戻る


1次選考の結果

総数1782点の中で、1次選考委員により、約300点が選考されました。

戻る


2次選考の結果

1次選考委員および伊藤、土橋の両最終選考委員の出席のもと、約50点が選考されました。書名と著者名は以下のとおりです。

■第1回日本自費出版文化賞第2次選考通過作品一覧■
・第2次選考委員会( 大学セミナーハウス(東京・八王子市)
・平成10年4月25日・26日
・ボランティア選考委員等=18人が出席
 ・選考対象=229作品(応募総数1782作品中)

【地域文化部門】
(地域誌、民俗記録、人物伝、記念誌、郷土誌等)応募数292件

【個人誌部門】
(自分史、一族史、追悼集、遺稿集、旅行記、趣味等)応募総数543件
【文芸部門】
(小説、詩集、歌集、句集、エッセー、童話)応募総数 559件

【研究・評論部門】
(研究(人文、歴史、法律、経済、社会、理工、他)、評論)応募総数251件

【グラフィック部門】
(画集、写真集、絵本、コミック等)応募総数137件


戻る


日本自費出版文化賞(1998年)の応募数


「日本自費出版文化賞(1998年)」の総数および部門別の内訳

  応募総数  1782点
・地域文化部門292点
・個人誌部門543点
・文芸部門559点
・研究・評論部門251点
・グラフィック部門137点


戻る