Book No.12426
書名: 58年後の原爆~少女が見たあの日の河原~
著(訳)者: 花垣 ルミ
発行社(者): 日本機関紙出版センター
印刷所名: 有限会社オフィス泰
サイズ: B6
ページ数: 60
発行年月: 2021(令和3)年08月06日
分類: (02)個人誌部門
定価(本体):
<内容紹介>
 本書は、5歳の時に広島で被爆した花垣ルミさんの体験とその後の人生を元にしています。被爆当時、家族と一緒に逃げた河原で目にしたのは人が燃やされている光景でした。花垣さんはその場面を見た瞬間、気を失ってしまいました。原爆投下で人間に起こった残酷極まりない出来事は小さな子どもには受けとめられなかったのです。その後58年もの長い間、目撃した情景や被爆当時のことを忘れていました。63歳の時、広島で行われた原水爆禁止世界大会に初めて参加しました。夕方、元安川の河原で灯籠を流していた時、突然当時の情景が蘇ってきました。その後も次々と当時のことを思い出し辛い日々が続きました。次第に憔悴する花垣さんを夫や家族が支え友人にも守られながら、少しずつ日常を取り戻すことができるようになりました。被爆体験を証言することは当時を思い出す苦しい活動ですが、今も証言を続けながら核兵器をなくす活動に参加しています。
 本書の読者対象は子ども(小学高学年)から大人までを想定しています。被爆体験だけでなく戦前戦後の生活や社会状況、被爆者に関わる制度なども挿入しています。子どもに理解しやすい工夫を行い証言に基づく児童書として自費出版しました。                                      黒岩晴子(編集担当)

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