書名: |
鬼の首塚 |
著(訳)者: |
渡辺 正司 |
発行社(者): |
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印刷所名: |
一誠社 |
サイズ: |
B6 |
ページ数: |
211 |
発行年月: |
2018(平成30)年10月01日 |
分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
定価(本体): |
定価(本体)1000円 |
<内容紹介>
太郎坊こと慶信は願興寺の僧兵であったが、地頭が赴任してくると僧兵を解雇された。寺を去ることになった慶信は、僧兵時代に知り合った呉服屋の主人に雇われる。店の娘’とせ’に気に入られ働いていたが、地頭役人が街の市場の使用料を大幅に値上げすると通告してきた。愛する’とせ’を振り切って慶信は商人達の先頭に立って代官に盾突くが、役人に追われることになり鬼岩の岩屋に立て籠もる。街の市が立った日、慶信は役人達を襲い、役人達が商人達から巻き上げていた金を市の中で撒き散らして逃げる。その後も抵抗していた慶信だが、役人達の罠に嵌り、ついに捕まり首を刎ねられる。街の人々は慶信の首を丁重に葬り首塚とした。以来、首塚は御嵩の町の人々によって現在も大切に祀られている。本書は御嵩町に残る鬼の首塚伝説をもとに物語とした。