| 書名: |
安楽死幇助師キリ子の暗雲 |
| 著(訳)者: |
平野俊彦 |
| 発行社(者): |
株式会社文芸社 |
| 印刷所名: |
株式会社フクイン |
| サイズ: |
B5 |
| ページ数: |
396 |
| 発行年月: |
2018(平成30)年09月15日 |
| 分類: |
(03) 文芸=小説部門 |
| 定価(本体): |
定価(本体)1600円 |
<内容紹介>
私のオモテの顔は調剤薬局の薬剤師だが、薬局の仕事が終わると私にはウラの顔があった。安楽死ほう助師。それがもう一つの私の顔である。
薬学部の大学院生時代私は、研究室にてユリ科の植物からある化合物を抽出・精製し、それを心不全の治療薬として開発しようと試みた。だが苦心の研究の結果、この化合物は、意外にも人を苦痛なく死へといざなう強力な毒物であることが分かった。新規医薬品の開発は夢破れたものの、そこで私は生きる望みを絶たれた人々の安楽死をほう助するウラの家業を思いつく。安楽死を望む人たちから謝礼金を受け取りながら、この化合物を使って彼らを安らかに葬ってあげるのだ。
日本の法律では安楽死は認められていないが、それを臨む末期病態の患者は後を絶たない。そして彼らはみな、私に感謝しながらあの世へと旅立っていった。だがそんな私の周辺で、連続密室殺人事件、ミイラ男の出現、人間消失などの不気味な事件が頻発する。