書名: |
殉義の星と輝かん~百年生きる「解放歌」と柴田啓蔵 |
著(訳)者: |
森山沾一・和智俊幸・横田司・坂田美穂 |
発行社(者): |
合同会社 花乱社(からんしゃ) |
印刷所名: |
大村印刷株式会社 |
サイズ: |
A5 |
ページ数: |
171 |
発行年月: |
2022(令和4)年05月01日 |
分類: |
(06)研究・評論部門 |
定価(本体): |
定価(本体)1600円 |
<内容紹介>
九州の福岡県・筑豊炭坑地帯で生を受け、その地に眠る柴田啓蔵(1901~88年)。彼の名は、「解放歌」(水平歌)作詞者として被差別部落解放運動関係者や労働・市民運動で知られる。そしてこの歌は、今も部落解放運動や革命歌で歌い続けられる。
柴田は1922年3月3日、全国水平社創立大会(京都)を四国の学生時代、新聞報道で知る。1年後のメーデーに向け、全九州水平社設立を主導した人物でもある。九州・福岡は初代参議院副議長松本治一郎(1887~1966年)を始め戦前・戦後、部落解放運動を推進する多くのリーダーを産んだ。「解放歌」はユネスコ「世界の記憶」(アジア・太平洋地域)にも登録された「水平社宣言」にも影響を受け、部落解放・人間解放への願いが込められた歌詞。曲は旧制第一高等学校寮歌。タイトル「殉義の星」は彼自身の造語。
この歌の成立過程と柴田の数奇な生涯を、当時の時代・社会背景の中で明らかにした評伝。教育教材ともなる百周年記念出版である。