書名: |
越中福野の詩百篇ー発酵と歩んだ山田三代ー |
著(訳)者: |
山田正彦 |
発行社(者): |
山田正彦 |
印刷所名: |
山田雲煙堂 |
サイズ: |
A5 |
ページ数: |
176 |
発行年月: |
2023(令和5)年06月11日 |
分類: |
(02)個人誌部門 |
定価(本体): |
定価(本体)2000円 |
<内容紹介>
かつて富山県南砺市福野には、杜甫の「飲中八仙歌」の一句「李白一斗詩百篇」に因んだ酒があり、広く親しまれた。本書は「清酒詩百篇」の明治の店開きと昭和の店じまいを通した、一族の近現代の物語である。
本篇は三部に分かる。まず衆議院議員・福野町長の山田家八代正年について述べ、繊維で栄えた福野の様子と詩百篇の創業が描かれる。次に高度成長の波にさらされた酒蔵をやむなく店じまいした九代秀徳(県公安委員長、福野町長)の覚悟と苦悩が描かれ、最後に学者、十代秀明(微生物学、学士院賞受賞、京大・富山県大)の人物と研究が活写される。全体を通し食物・歴史・事業・科学、酒・発酵にが出てくる。富山を知らない人も楽しめる。
酒蔵跡には、今年八月に国有形文化財に登録された吉田鉄郎設計の洋館が残る。この洋館の内部や外観、詩百篇のカラフルな引札(公告ビラ)など口絵写真も豊富。巻末には年表もある。