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書名:
阿蘇ありがとう
[(359) 00365](ID:361)
著(訳)者:
内野 望(うちののぞみ)
分類:
(05)グラフィック部門
内容紹介:
失われていく美しい阿蘇の自然を撮り残しておきたいと、昭和46年から外輪を含めた阿蘇だけの撮影に取り組み、今年で27年目になります。画面には人物や建築物はできるだけ入れないようにし、四季にわたって、阿蘇のいろいろな表情を撮影しています。昭和49年に写真集『阿蘇』、昭和63年に『阿蘇万歳』、平成3年に『阿蘇大好』、平成8年に『阿蘇ありがとう』を、西日本新聞社より出版しています。
書名:
えんばんにのろう
[(358) 00364](ID:360)
著(訳)者:
おがわまさこ
分類:
(05)グラフィック部門
内容紹介:
宇宙のかなたから、えんばんに乗って、やってきた少年が、地球の子供たちに大切なメッセージを伝えてくれます。人間たちのわがままのせいで傷つき、いたんだ地球に、私たちは今、何をしてあげられるのでしょう。心からの祈りと反省、そして環境問題へと、子供たちの、やわらかな感性が向かってくれるようにとの願いを込めて、和紙に筒描友禅の技法で原画を染め上げた絵本です。
書名:
Art & haiku
[(357) 00363](ID:359)
著(訳)者:
奈良伊勢篠原範こ と Bredley Ritchey(ナライセシノハラノリコ ト ブレッドリィ リィチィ)
分類:
(05)グラフィック部門
内容紹介:
HBの鉛筆一本で本を造ってみようと、長年の夢を追ってみました。人生、七言絶句の四行詩に込められると言われておりますが、どの行にもある身体と心の体温ってものに思いをはせて、広がるものをとらえてみました。精神の森と宇宙への視角が鉛筆の先から現れているかどうか、全身でながめて下さいませ。英文は米国の人にお手伝いいただきました。本名をちょっと変えて、Bredley Ritcheyさんです。
書名:
徹・22年の軌跡
[(356) 00362](ID:358)
著(訳)者:
久保田美雄(くぼたよしお)
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
平成3年12月21日、次男徹(てつ)が勤務地の大阪で交通事故に遭い死亡した。しかもこの事故は「ひき逃げ」という忌まわしいものだった。ひいた男は奇しくも徹と同じ22歳。テレビニュースを見て翌日名乗り出て来た。あまりにも短い徹の人生だった。親として残念でならない。徹のために、いや徹の仲間のために何かしてやれないかと思い巡らした結果追悼写真集をつくることにした。そして一周忌に集まってきてくれた人達に配った。
書名:
趣味学入門四柱推命(財運編)
[(355) 00361](ID:357)
著(訳)者:
甲斐郁子・山田鳳聖(かいいくこ・やまだこうせい)
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ほととぎす」 徳川家康この本を手にされた読者は、おそらく本当の意味が理解できるであろう。そうです。ほととぎすは今鳴かなくとも、春が来れば必ず鳴くのである。春になれば花が咲き、夏は暑いので水が欲しい。秋には収穫があるし、冬は冷たいので暖かい火が必要である。四柱推命の神髄はまさにここにある、と言っても過言ではないのである。
書名:
狼達の誤算
[(354) 00360](ID:356)
著(訳)者:
三好不二雄(みよしふじお)
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
大手ゼネコンの社員が自殺した。だが母親は「息子は会社に殺された」と言い切る。過労による自殺は今日的な問題を根底にすえ、企業戦士の悲哀、派閥争い、裏金づくり、偽装殺人の浮上、と物語りは進行し、絶妙な心理描写でグイグイと迫ってくる。アルコール漬のくたびれた中年の社会保険労務士の捨て身の挑戦を書く新しいタイプの異色社会派推理小説である。
書名:
夏の光の中で-メキシコの友へ-
[(353) 00359](ID:355)
著(訳)者:
中島大吉郎(なかじまだいきちろう)
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
1986年12月~1994年8月までの7年余りに亘りメキシコの友人へ書きつづった亡夫の書簡集。身辺の感想から政治、社会情勢、美術論、酒害から脱出できない悩み、停年退職前後の気持の推移、病魔との闘い、そして遠い異国で独り頑張って絵を描き続けている友人への激励と譛嘆等、多岐に亘って書き記しております。
書名:
宇都宮系田中氏の系譜と全国分布
[(352) 00358](ID:354)
著(訳)者:
田中敦(たなかつとむ)
分類:
(01)地域文化部門
内容紹介:
全国の田中姓のルーツのひとつが、北関東にあった荘園の名に由来することが、初めて突き止められた。田中姓に隠された歴史の謎とは。
書名:
句集 海の風
[(351) 00357](ID:353)
著(訳)者:
井上 博暁
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
病まぬ眼が病む眼を誘ふ雪景色雪晴れの日もうす暗き眼病舎雪の日も暗室で診る医師低音抜糸して眼帯おもき夜の余寒黄水仙癒えぬ傷痕眼の底に(本文より)
書名:
とっておき、銚子散歩
[(350) 00356](ID:352)
著(訳)者:
稲葉 豊和
分類:
(01)地域文化部門
内容紹介:
この「とっておき、銚子散歩」は、市民を始め多くの観光客の方々に、銚子の文化や歴史などを知ってもらう為に作成しました。この本の特長は「市販のガイドブックよりは詳しく、専門書よりはやさしく」を念頭に置き、更にイラストや写真を加えて親しみやすくしたことです。この本によって多くの方々に銚子のすばらしい魅力を知っていただければうれしく思います。
書名:
草かげの小径
[(349) 00355](ID:351)
著(訳)者:
北原 礼子
分類:
(05)グラフィック部門
内容紹介:
最近路端の雑草の凛とした姿に惹かれます。生まれながれに弱肉強食の構造に取込まれてあえぐ自分達の姿。時折映るその影が、雑草の姿とだぶったりして在りたい姿とは、とか「熱い心臓と冷たい脳」を持つということは、等々日々絵を描きながらも去りやらぬつぶやきを水彩の絵と併せたものを主として、それに日一日と失われてゆく美しい風景のいくつかを哀惜の思いを込めてとどめて1冊のものにしました。美しい英訳も出来ています。
書名:
北斗星下の流浪
[(348) 00354](ID:350)
著(訳)者:
石黒恵智
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
終戦後の外地大連では私たち家族6名みじめな体験をした。そんな頃元満州中央試験所の夫の上司A氏に、中国山東地区に科学研究所を創設してほしいと中共側からの要請が合った。夫もA氏の行動に同意し、幼児4名を伴い戎克(ジャンク)で大連港を集団脱出。一年後に山東省にも内戦の戦火が広がり、日々の移動が始まった。移動の列に空中から射撃を受けたり、地雷の埋めてある場所を幼児の手を引き通り抜けたり…。のちに、中国東北地区に落ち着くのだが、長白山脈を馬車やトラックで何日もかかって横断した雪の...
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書名:
雑句ばらん
[(347) 00353](ID:349)
著(訳)者:
林 伯馬
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
詠む。書く。描く。漢(おとこ)あり。伯馬と号す。天、三才を与え、自在に遊ばしむ。覗いてみんしゃい、おもしろの世界――。 ◎おっちゃんは最初はグウの斬られ役 ◎ふり向けばわが青春のカーキ色 ◎金提灯いつかわたしも吊るされるおもしろうて、やがてかなしき5・7・5。この世のことは《にわか》じゃ、《にわか》じゃ。(表紙カバー帯文より。相原幻四郎氏(読売新聞時事川柳選者))
書名:
一筆啓上(続々)宗方通信
[(346) 00352](ID:348)
著(訳)者:
佐藤喜徳
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
毎月一編の「はがきだより」を続けて24年になります。これとは別に毎日の日記は復員後の昭和23年からずっと書き続けています。年寄ったうえに身障者になり遠出が制限されたこのごろ思うことは、ともかく「書き癖」がついていてよかったな、という安らぎです。日記は他人にお見せできませんが「はがきだより」なら相手によんでもらい、返事を期待できます。これからの老後の退屈孤独を「はがきだより」が救ってくれることでしょう。(「はじめに」より)
書名:
Veuve Clicquot バンザイ―飛鳥にゆられて一人旅
[(345) 00351](ID:347)
著(訳)者:
渡辺裕子
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
わたくし六十五才、華の?独身、けれど未亡人キャリアは三年。キャリアと言う表現も変かしら、でも昨年主人の三回忌をすませましたので……、二昔くらい前だったら、私がもし交通事故でこの世を去った場合新聞に「六十五才の老女杖をつきながら銀座四丁目交差点を横断中乗用車にはねられ即死」と乗ったかもしれない年齢である。けれど、ふとしたご縁からこの年になって始めて豪華客船『飛鳥』に乗って事もあろうに世界一周の一人旅に出かける事になったのである。(本文より)
書名:
藍もめんの囁き(あいもめんのささやき)
[(344) 00350](ID:346)
著(訳)者:
片山淑子
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
「昭和の語り部」としての随筆集。六十余年の小径で、私が出合った世相と人々の営みを描く。素朴で温かい手ざわり、懐かしい日本の原風景。学徒動員、大阪大空襲、忘れ得ぬ戦争体験。教職と家族生活(子育て)の両立の草分けの時代。現代の世相を、若々しい批判精神でみつめる。「国際家族年」を機に、これからの家族のありかたや生き方をさぐるとき、近い過去にあった失敗やよろこび、底を流れるこころの尊さを風化させることなく、もっと大切に皆で考え合いたい。
書名:
孔聖人(こうせいじん)
[(343) 00349](ID:345)
著(訳)者:
呉 金明
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
孔子は名が丘で字が仲尼。紀元前五五一年に生まれました。彼の故郷は魯国の陬邑です。彼は青年時代に家が貧乏でしたが、はりきって勉強し、「六芸」(礼、楽、射、御、書、数という科目)に精通し、三十才の頃には人々に知られるようになりました。彼は庶民が教育を受けることを提唱し、私学を創設して三千人の弟子たちに、仁政、徳賢、礼楽、六芸を主として教えていたのです。さらに戦乱になった期間、孔子は弟子らを連れて列国を周遊する途中でさえも、身をもって手本を示し、一歩一歩順をおってたくみに弟子...
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書名:
遺族の本碑・ビルマの兵士眠れるか
[(342) 00348](ID:344)
著(訳)者:
淺田次男
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
「現花園大学学長河野太通老師は政府が発表しなかった、ビルマの援助金は一日9億円を公開され読者が唖然とした。」(前書・推薦の言葉)「ゲリラで危険地帯、戦後初訪問慰霊の『バーも』飛行場の警備と施設状況。23ページ『戦没者よ教えてくれ』、8ページ『ビルマの鉄道戦略』、14ページの詩は戦争体験である特徴。(「本文」)著者の歩みは経歴であって、捕虜は記録書類は所持できない。薄紙をコヨリにして外套の衿に入れ隠して帰国した戦争日記。(「後書き」)
書名:
勝ち抜く僕ら少国民
[(341) 00347](ID:343)
著(訳)者:
千田義治
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
分類すれば自分史になってしまいますが、国民学校四年生で終戦を迎えた少国民が経験した戦中戦後の世相を大阪、疎開してからの山陰の小都市萩を舞台に綴ったものです。
書名:
東のそら窪
[(340) 00346](ID:342)
著(訳)者:
太平 洋(タイヘイヒロシ)
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
7歳になる、よわ虫の次郎は兄、じさま達の愛を受けて、自分のカラを破っていく。恋を感じた友達のお姉さんは嫁に行った。岩肌を切り裂いた水路と真っ暗なずいどうを通り、堰を見に行った。絵画的、叙事詩的短編。昭和三十九年は、山陽特殊鋼が倒産する等不況で今の世と似ていた。東のそら窪はその世相を背景に、青春まっさかりの男が通りぬけた愛と性のドラマ。当時、書いた原稿をそのまま作品化した。赤裸々な描写で綴る。
書名:
そりゃないぜ同志―キューバ・ニカラグア・メキシコ―革命を訪ねて
[(339) 00345](ID:341)
著(訳)者:
相模美鳥(さがみみどり)
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
「そうだ、目の手術をしてキューバに行って悲しいほどに青い空を見上げよう。」と、ある日突然思いついてRK手術を受けた私は、家族がチベット奥地へ旅立った直後、誰にも内緒で一人キューバへと向かった。そこには予想外の光景と出来事が、次々と待ち受けていた。でも、泣いてたまるか、負けてたまるか、ひるむな!元和裁のお針子で自称革命研究家で内気で頑固で呑気な24歳の湘南女の、これは自伝色の濃い日記形式の旅行記です。
書名:
教師三九郎37歳(上・下)
[(338) 00344](ID:340)
著(訳)者:
菊池博志
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
信州松本の広瀬小学校に個性的な校長が赴任してきた。校長が打ち出す様々な学校改革案に、教師たちは戸惑い、反発心をもちながらも、個性的創造的な教育を実践していく。3年1組担任の堀川三九郎は、市街化されてきた地域に残されている梨園に焦点をあて、長期にわたった社会科学習を展開する。経営者の源蔵爺さん小梅婆さんのかかわりを通して、学業不振児、信三をはじめ子供達が変わってきた。不登校傾向児有香理の指導に苦悩する三九郎。母親の変容していく姿に驚く三九郎。有香理やその両親と深くかかわっ...
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書名:
山嶺の星座(さんれいのせいざ)
[(337) 00343](ID:339)
著(訳)者:
山本勝夫
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
跋・西永達夫(前「文芸春秋」専務取締役)「かつて私は臼井吉見氏の「安曇野」で信州独自の文学風土とそこから生まれた独創的な芸術家たちのことを識りました。山本勝夫さんの「山嶺の星座」は同じ信州の地を舞台に、高橋玄一郎、清澤清志という二つの個性の生き方を微細に描きながら、二人に連なる多くの詩人たちとの交わりを丹念に辿ることによって、その風土の独自性をより広く、より深く描き上げたみごとな労作です。」跋・吉行和子(女優)今まで知られていなかったエイスケのことを一番よく知っていらし...
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書名:
おわら囃子が風に乗る
[(336) 00342](ID:338)
著(訳)者:
村木 明
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
『おわら囃子が風に乗る』は、民謡おわらの唄と踊りに魅せられた作者が、越中八尾の古風で素朴な町の佇まいに想いを託して、そこに生まれたであろう青春物語を作品化したものである。人はしばしば、その青春を生きる過程で、波津子のような生きるに辛い季節を体験することがあるだろう。が、この作品の主人公はむしろおわらとその町越中八尾にあると見てよいだろう。『遠い跫音』は、北陸の金沢を舞台に、現在の時間の信仰と過去の回想を織り交ぜて、主人公の松村隆也の心の葛藤を古九谷伝説の謎を織り交ぜなが...
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書名:
あゝ義勇軍ラッパ鼓隊
[(335) 00341](ID:337)
著(訳)者:
山口節雄
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
時の国策にラッパや太鼓を打ち鳴らして、波荒い日本海を渡った満豪開拓青少年義勇軍。五族協和と王道楽土の旗印の下に、八万少年たちが夢をかけた壮大な開拓行進譜。内原から戦後までをラッパの響きにのせて、軽妙な文章とイラストでつづる90篇、324ページ。敗戦で雄図空しく異国に散った友に捧げる鎮魂歌マーチ。夕陽に染まる広野に高くひびき渡れ。
書名:
一枚の写真から―わたしの尾道物語
[(334) 00340](ID:336)
著(訳)者:
池田康子
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
ある朝、校門を入る私を見張っていたかのように子供達が走ってきた「先生っ、肌彦君(注:3年生の句僂病の子供)が帰ってきちゃったんです。」「えっ?」私は校庭を縦断して教室へ走った。子供達も続いた。いたいた。丸い背にランドセルをのせて、黒板に顔をくっつけて恥ずかしそうに立っている。「肌彦君!よく帰ってきたのね」。私はカバンごと小さな背を抱いた。母親は涙を拭きながらこんなに話してくれた。「先生、この子はあっちにいってからも、やっぱり、ずーっと言い続けてやめなんだそうですよ。『池...
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書名:
京の古寺 庭めぐり
[(333) 00339](ID:335)
著(訳)者:
角 省三
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
そこここに歴史を感じさせる城下町に生まれ育ち、千二百年の京の都に学び、そしてまた、最近の五年間は京都とその周辺のマーケットを飯のタネに仕事をさせていただきました。私にとってまことに幸せなことと、今つくづく思います。(「後書」より)
書名:
孫にする夜話―戦争体験を語る
[(332) 00338](ID:334)
著(訳)者:
野村健二
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
戦争が終わってから半世紀近くたち、今更戦争の話でもあるまいと思われる方もあるでしょう。時間の上では何年もたちましたが、私たちにとって戦争とは、昨日か、一昨日かと同じ事であります。あんな経験は、私たちだけで、もうたくさんです。第一部を書き終わって、私は以前よりも一層強く思うようになりました。第2部の冒頭に書きましたように、捕虜になっていた日本兵が「俺達の命の恩人は日本軍ではない。オーストラリアの衛生兵だ」といったことが、心にずっと残っておりました。その心のひっかかりが、私...
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書名:
お母さんの留学―ロワール河のほとりで
[(331) 00337](ID:333)
著(訳)者:
黒沢宏子
分類:
(02)個人誌部門
内容紹介:
20才の頃夢見たフランス留学を30年後にやっと実現、夫と子ども二人を残してのホームスティ先での生活。親子ほども歳の離れた若者たちとの交流を生き生きと描いた体験エッセイ。
書名:
えんま市の夜
[(330) 00336](ID:332)
著(訳)者:
平岡茉莉
分類:
(03) 文芸部門
内容紹介:
その日はどんよりと雨雲が重くたれこめ、生暖かい風に雨が混じり、時々小粒の雨が露出した両腕にもまとわりついたりした。アスファルトの道路も、側溝の黒い泥も頭上でふらつく電線も、周囲の似たような殺風景の灰色の建物もすべては、ねっとりと重く黒染めに曇って見えた(「本文」より)白いプラスチック板の裏側にマジックペンで「緇素フレニー」となぐり書きしたのを、玄関扉の傍らの柱の釘に刺したのが不安定に揺れているのを見た途端、再び身体中に錆びつくような冷たい電気が走り、パチパチと音を立て、...
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